米テスラの最高経営責任者(CEO)で、ツイッター社の株主のイーロン・マスク氏が、ツイッターにツイッター社の買収案を提示しました。
イーロン・マスク氏とは
イーロン・マスク氏は、ガソリン車から電気自動車へのシフトをけん引する米テスラ社の最高経営責任者(CEO)でもあり、民間で初めて人類を宇宙に運んだスペースX社の創業者でもあります。
また、スペースX社はロシアがウクライナに侵攻後、ウクライナの要請に応じて、スペースX社の衛星を使ってウクライナ国内にインターネットを提供するという、支援を行っていることでも有名です。
もともとはフィンテック企業であるペイパル社の創業者の1人で、現在は世界のトップクラスの富豪の1人となっています。
ツイッター社の買収提案
ツイッター社の買収提案の中で、イーロン・マスク氏は「同社は並外れた可能性が有り、自分がそれを解き放つ」と述べています。
1月28日の終値に54%も上乗せした、1株当たり54.20ドルを提示し、買収後はツイッター社の株式非公開化を図るとのことです。
すでに、米国証券委員会(SEC)に届出も出されており、ツイッター社も検討の意向をみせています。
また、イーロン・マスク氏は先月、ツイッター株を約9%取得して、筆頭株主になっていました。
言論の自由を守らないことには民主主義に反する
イーロン・マスク氏はツイッター株の取得が明らかになる前の3月25日に、自身の公式ツイッターで、「言論の自由は民主主義が機能するために不可欠なものだ」と投稿し、そのうえで、「ツイッターはこの原則(言論の自由)を遵守していると思うか?」とするアンケートを実施しました。
203万5924人のユーザーの投票の結果、「No」が70.4%を占め、ツイッターの現状に一定数、不満を持つ層が存在することが浮き彫りとなりました。
その投稿結果を踏まえ、イーロン・マスク氏は「ツイッターが事実上の公共の広場として機能していることを考えると、言論の自由の原則を守らないころは民主主義を根本的に損なうことになる」と自身のツイッターに投稿しました。
「私は何をするべきか」「新たなプラットフォームは必要とされるか」とも続けました。
今後の展開は
ツイッター社の株価は、イーロン・マスク氏が筆頭株主となったニュースを受け、17.6%の上昇を見せるも、買収案を提案した後の株価は、2.49%の下落となりました。
一部で買収は難しいのでは?という見方もあるようです。
ここ2営業日は、出来高も急騰しており、色々な思惑により、多くの投資家が市場参加しているものと思われます。
今回の、ツイッター社買収騒動は、どのような結末を迎えるか分かりませんが、イーロン・マスク氏が行ってきた数々の魅力的なビジネスを踏まえると、ツイッター社がどのように変貌を遂げるのか、いちユーザーとして期待したいところではあります。