ポイント
- VTIは低コスト運用で人気の米バンガード社が運用する人気のETFの1つ
- 米国株式市場全体をカバーする魅力店な商品
- コスト面でも、実績面でも非常に優秀なインデックスファンド
本記事では、「VTI」の基本情報から、その魅力まで解説していきます。
VTIとは
正式な名称は「Vanguard Total Stock Market ETF」(バンガード・トータル・ストック・マーケット・ETF)といい、アメリカのバンガード社が提供している「ETF(上場投資信託)」の一つです。
VTIは、米国株式市場の約4000銘柄をカバーしており、VIT1つで、米国株に幅広く投資することができます。
したがって、米国企業の成長力に期待して投資したい人にはピッタリの商品です。
ただし、つみたてNISAやiDeCoなどで、直接VTIに投資することはできません。
VTIを投資対象としている「楽天全米株式インデックスファンド」や「SBI・V・全米株式インデックス・ファンド」などを利用して、間接的に投資することが可能です。
基本情報
商品名 | バンガード・トータル・ストック・マーケットETF |
運用会社 | バンガード |
市場 | ニューヨーク証券取引所(NYSE ARCA) |
連動指数 | CRSP USトータル・マーケット・インデックス |
設定日 | 2018/7/3 |
経費率 | 0.03% |
直近配当利回り | 1.39%(2022年5月31日現在) |
純資産額 | 約2660億ドル(2022年6月6日) |
取扱証券会社 | 楽天証券、SBI証券、マネックス証券、DMM株など |
VTIは、「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」という指数に連動を目指す投資信託です。
つまり、指数が上昇すれば、それに連動するインデックスファンドも値上がり、逆に下降すれば値下がりするということです。
本商品が連動を目指している「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」という指数は、他の代表的な指数より対象銘柄が多いのが特徴です。
CRSP | S&P500 | NYダウ平均 | |
対象銘柄数 | 約4000社 | 500社 | 30社 |
指数の特徴 | 米国市場に上場する大・中・小型株式のほぼ100%をカバー | 米国で時価総額が大きい主要500社で構成(大・中型株式) | S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス社が選出(大・中型株式) |
「S&P500」も「VTI」も、どちらも米国市場をほぼカバーしていると言われます。
しかし、「VIT」が連動を目指す「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」は対象銘柄数が多く、小型株も含んでいる点が、「S&P500」と大きく異なる点となります。
組入上位10銘柄の構成比
米バンガード社が公表している、2022年4月30日現在の組入上位10銘柄は次のとおりです。
(最新の情報を見たい方はこちらの米バンガード社のサイトをご覧ください。)
銘柄 | 業種 |
アップル | 情報技術 |
マイクロソフト | 情報技術 |
アルファベット | 通信サービス |
アマゾン | 一般消費財 |
テスラ | 一般消費財 |
バークシャーハサウェイ | 金融 |
ユナイテッドヘルス | ヘルスケア |
ジョンソンアンドジョンソン | ヘルスケア |
メタプラットフォームズ(旧フェイスブック) | 通信サービス |
エヌビディア | 情報技術 |
世界を代表するテクノロージー企業などが上位を占めています。
組入銘柄のセクター比率
VTIの組入銘柄のセクター比率は次のとおりです。
セクター | 比率 |
情報技術 | 26.4% |
一般消費財 | 14.8% |
ヘルスケア | 13.3% |
資本財 | 12.8% |
金融 | 11.1% |
生活必需品 | 5.6% |
エネルギー | 4.4% |
不動産 | 3.8% |
公共事業 | 3.2% |
通信サービス | 2.4% |
素材 | 2.2% |
VTIの株価の推移
VTIの株価の推移を確認します。
※左にスクロール可能です。
新型コロナウイルス感染症が始まった2020年初に大きく下落していますが、長期的にみると、右肩上がりに上昇しています。
次に、VTIの各年数におけるパフォーマンスです。
直近1年間では下落していることがわかりますが、長期でみると安定した実績を残しています。
1年 | 3年 | 5年 | 10年 | 設定来(2001年5月24日) | |
VIT | -4% | 15.43% | 12.68% | 13.95% | 8.06% |
これらは、あくまで過去の実績であり、今後の運用結果を保証するものではありません。
しかしながら、米国経済が右肩上がりに成長してきた証であることは間違いありません。
今後も人口動態やイノベーションが起こりやすい環境などを考慮すると、今後、最も経済成長が期待できる国の1つであることは、間違いないと考えます。
まとめ
ポイント
- VTIは低コスト運用で人気の米バンガード社が運用する人気のETFの1つ
- 米国株式市場全体をカバーする魅力店な商品
- コスト面でも、実績面でも非常に優秀なインデックスファンド
VITは、長期でのパフォーマンス、運用コストに優れたETFの1つです。
つみたてNISAやiDeCoなどの非課税制度を利用を考えている方は、VTIを投資対象としている投資信託を選択することで、間接的にVTIで資産形成を行うことも可能です。