eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)
詳細解説

つみたてNISAやiDeCoでも人気の商品「eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)」について解説します。

人気の秘密は一体何でしょうか?

ポイント

  1. eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)はおすすめの投資信託の1つ
  2. 『MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス』に連動し、日本を含む先進国及び新興国の株式に投資する魅力店な商品
  3. コスト面でも非常に優秀なインデックスファンド

全世界の国々に投資できる投資信託の中でも、特に人気を集めているのがこの「eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)」です。

この投資信託は投資初心者から上級者まで、幅広い個人投資家におススメできる商品です。

商品の名前を略して、”オルカン”という愛称で親しまれています。

今回は、「eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)」の基本情報から、その魅力まで解説していきます。

eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)とは

eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)は三菱UFJ国際投信が運用しているインデックスファンドです。

このeMAXIS Slimシリーズの投資信託は、業界最低水準の運用コストにこだわる、非常に人気の商品です。

『投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year2021』では、20位以内に6本の商品がランクインしています。

そして、その中で第1位に選ばれているのが、この「eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)」なのです。

※出所:三菱UFJ国際投信株式会社 プレスリリース

上記のとおり、eMAXIS Slimシリーズは非常に人気のシリーズであることが分かります。

基本情報

商品名 eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)
商品分類 追加型投信/内外/株式/インデックス型
連動指数 MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス
設定日 2018/7/3
決算日 年1回:4/25
管理費用 0.1144%
iDeCo 購入可
つみたてNISA 購入可
分配金 無し
為替ヘッジ 無し

本商品は、「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(MSCI ACWI)」という指数に連動を目指す投資信託です。

日経平均株価やNYダウなど、”指数”との連動を目指す投資信託のことを「インデックスファンド」といいます。

つまり、指数が上昇すれば、それに連動するインデックスファンドも値上がり、逆に下降すれば値下がりするということです。

本商品が連動を目指している「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(MSCI ACWI)」という指数は、米MSCI社が運用する、世界の先進国、新興国の株式で構成されている点が特徴です。

  MSCI ACWI S&P500 NYダウ平均
対象銘柄数 約2900社 500社 30社
指数の特徴 先進国23ヵ国と新興国24ヵ国の大型株、中型株で構成 米国で時価総額が大きい主要500社で構成(大・中型株式) S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス社が選出(大・中型株式)

国、地域別構成比率

2021年9月末時点での、「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(MSCI ACWI)」の国、地域別構成比率は次のとおりです。

出所:三菱UFJ国際投信(交付目論見書より)

上記のとおり、先進国88%、新興国12%の構成比となっており、その中でも、米国が約60%を占めています。

全世界の国々に分散投資しつつ、世界一の経済大国である米国の成長の恩恵もしっかり享受できる商品ということです。

組入上位10銘柄の構成比

投資信託は毎月「月次レポート」を公表しており、現在の運用状況について確認することができます。

2022年4月時点の月次レポートによると、eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)の組入上位10銘柄は以下のとおりとなっています。

銘柄 業種 比率
アップル 情報技術 4.1%
マイクロソフト 情報技術 3.2%
アマゾン 一般消費財 2.0%
テスラ 一般消費財 1.2%
アルファベット クラスA 情報技術 1.1%
アルファベット クラスA 情報技術 1.0%
ユナイテッドヘルス ヘルスケア 0.8%
ジョンソンアンドジョンソン ヘルスケア 0.8%
エヌビディア 情報技術 0.7%
台湾セミコンダクター 情報技術 0.7%

組入上位10銘柄で全体の15.6%(2022年4月時点)となっています。 世界を代表するテクノロージー企業などが上位を占めています。

月次レポートによると、約2900社に分散投資しているとのことです。この点も安心できますね!

MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスとは

MSCI社は米ニューヨークに本拠を置く、金融サービス企業です。

株価指数の算出やポートフォリオ分析など幅広いサービスを提供しています。

また、ニューヨーク証券取引所の上場企業でもあります。

MSCI社が算出するインデックスは、各国の金融機関にライセンス付与のうえ、ETFや投資信託が世界各国で多数作られており、国際的な株式投資におけるベンチマークとして広く利用されています。

各インデックスは、毎年4回(2月、5月、8月、11月)定期のレビューが公表され、構成銘柄の入れ変えが実施されています。

MSCI ACWIから日本を除いた先進国の銘柄で構成される「MSCIコクサイ・インデックス」も有名ですね!

それでは、MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックスの推移をチャートで確認してみます。

今回は、上記インデックスに連動するETFの中で、世界最大級の資産運用会社「ブラック・ロック」が運用する「iShares MSCI ACWI ETF(ティッカー:ACWI)」のチャートで確認します。

 

※左にスクロール可能です。

新型コロナウイルス感染症が始まった2020年初に大きく下落していますが、長期的にみると、右肩上がりに上昇しています。

これは世界経済が右肩上がりに成長してきた証です。

※上記チャートはあくまで過去の実績であり、今後の運用結果を保証するものではありませんのでご注意ください。

まとめ

ポイント

  1. eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)はおすすめの投資信託の1つ
  2. 『MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス』に連動し、日本を含む先進国及び新興国の株式に投資する魅力店な商品
  3. コスト面でも非常に優秀なインデックスファンド

eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)は、長期での資産形成に適した投資信託の1つです。

つみたてNISAやiDeCoなどの非課税制度を利用して、資産形成を考えている方にとっても、非常にメリットのある商品です。

是非、自分の資産形成のスタイルに合った投資信託を見つけてくださいね!

-投資初心者