主な経済指標の発表日と合わせて、スケジュールを確認していきたいと思います。
7月決算&イベントスケジュール
※現時点で予定されているスケジュールとなりますが、決算発表日は変更になる場合もありますので、気になる企業の決算日は、常に最新の情報を確認してください。
上記のとおり7月13日(水)から、本格的な第2四半期決算シーズンが始まるようです。
いつも通りの流れで、銀行株や航空株などを中心に決算発表シーズンが始まり、ヘルスケア、ハイテクセクターのうち大型株の決算発表が続きます。
そして、7月25日(月)週からGAFAMと言われる、グーグル、アップル、メタ(旧フェイスブック)、アマゾン、マイクロソフトのなど、S&P500の中でも大きな時価総額を占める大企業の決算発表が行われます。
特にこのような大企業の決算結果は、米国市場全体、株価指数に大きな影響を及ぼしますので、注目です。
7月に決算発表を迎える主な企業は次のとおりです。
7月決算 銀行株
- JPモルガン(ティッカー:JPM)
- モルガンスタンレー(ティッカー:MS)
- シティグループ(ティッカー:C)
- ウェルズファーゴ(ティッカー:WFC)
- バンク・オブ・アメリカ(ティッカー:BAC)
- ゴールドマンサックス(ティッカー:GS)
7月決算 航空株
- デルタ航空(ティッカー:DAL)
- ユナイテッド航空(ティッカー:UAL)
- アメリカン航空(ティッカー:AAL)
- アラスカ航空(ティッカー:ALK)
- ハワイアン航空(ティッカー:HA)
7月決算 ヘルスケア株
- ユナイテッドヘルス(ティッカー:UNH)
- ジョンソン&ジョンソン(ティッカー:JNJ)
- ブリストル・マイヤーズ(ティッカー:BMY)
- イーライリリー(ティッカー:LLY)
- メルク(ティッカー:MRK)
- ファイザー(ティッカー:PFE)
- モリ―ナヘルスケア(ティッカー:MOH)
- アストラゼネカ(ティッカー:AZN)
7月決算 GAFAM&テスラ&ハイテク株
- グーグル(ティッカー:GOOGL)
- アップル(ティッカー:AAPL)
- メタ・プラットフォームズ(ティッカー:META)※旧フェイスブック
- アマゾン(ティッカー:AMZN)
- マイクロソフト(ティッカー:MSFT)
- テスラ(ティッカー:TSLA)
- ネットフリックス(ティッカー:NFLX)
- スナップ(ティッカー:SNAP)
半導体
- 台湾セミコンダクター(ティッカー:TSM)
- ASML(ティッカー:ASML)
- NXPセミコンダクターズ(ティッカー:AXP)
- ケイデンス・デザイン・システムズ(ティッカー:CDNS)
- クアルコム(ティッカー:QCOM)
その他 注目銘柄
- コカ・コーラ(ティッカー:KO)
- アメリカンエクスプレス(ティッカー:AXP)
- エクソンモービル(ティッカー:XOM)
- P&G(ティッカー:PG)
- AT$T(ティッカー:T)
7月注目のイベント
7月は特に次のイベントに注目しています。
注目イベント
- 7/13 米消費者物価指数(CPI)
- 7/26-27 FOMC(連邦公開市場委員会)
現在、世界中の注目となっているのが、米国のインフレです。
6月に発表された「5月米消費者物価指数(CPI)」は前年比8.6%と、高水準を維持しています。
ガソリン価格だけをみても、前年比約50%も価格が上昇しているため、国民の生活や、企業活動に大きな影響を与えています。
下記に、「5月米消費者物価指数(CPI)」の抜粋版を掲載します。
上記の結果の詳細についてはこちらの記事で解説しています。
そして、続いて注目するイベントは7月FOMC(連邦公開市場委員会)です。
現在、米国の中央銀行であるFRBは、この高水準のインフレを抑え込むために、利上げを行っています。
6月FOMCでは0.75%の利上げを行われ、政策金利の誘導目標は1.5%~1.75%となりました。
FRBは事前に6月、7月のFOMCで0.5%ずつの利上げを行うと示唆していましたが、5月消費者物価指数が予想外に上振れたため、0.5%を超える0.75%の利上げを行うことが発表されました。
これは、一定程度景気を犠牲にしてでも、インフレを抑える覚悟をFRBが示したとも言われています。
まとめ
7月は第2四半期決算がスタートします。
第1四半期決算ではインフレによる賃金上昇、燃料価格上昇による輸送コスト増加により、利益が圧迫され、業績を下方修正する企業が散見されました。
また為替の影響でマイクロソフトが利益警告を行うなど、驚きの発表もありました。
現在もまだ、軟調な相場が続いています。
IBD(インベスタービジネスデイリー)は6月24日(金)の相場を受けて、相場のステータスを上昇トレンドに転換しましたが、その後すぐに売り抜け日が発生し、現在の相場のステータス6月29日相場時点では黄色信号(上昇トレンドに圧力)に変更されました。
7月も株価が乱高下する展開も予想されますので、資金管理には十分注意して、相場に臨みたいものです。